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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2004.06.11

Ascent Career College


『福祉・介護とビジネス、専門英語を学べるキャリアカレッジ』

2004年に開講したばかりのAscentのプログラムは、福祉系、ビジネス系のキャリアプログラムと、医療系、ビジネス系の専門英語プログラムから構成されています。


★卒業後、即仕事に繋がるキャリアトレーニングを提供。
(Megumiさん:日本語対応スタッフ)

―Ascent Career Collegeの特徴を教えてください。
「Ascentは、卒業後、即仕事に繋がるキャリアトレーニングを提供する学校です。経験豊富な業界人が、現代の最新知識を反映させたカリキュラムを作りました。Ascentでは1クラス最大12人と小人数で、インストラクターやスタッフからはきめ細かなサポートが受けられます。特に、今はクラスの平均が5〜6人なので、セミプライベート感覚で専門知識を学ぶことができます。Accentのプログラムを大いに利用してほしいですね。」

―人気のプログラムを教えてください。
「福祉系のHealth Care Practitioner Diplomaと、Child and Youth Care Educator Diplomaは、どちらも人気が高いです。Child and Youth Care Educator Diplomaは、介護や精神的なサポートを必要とする幼児から子供、青少年へのケアを学ぶコースで、他のよく似たプログラムでは対象年齢に含まれない、1歳からの幼児も含まれているのが特徴です。一方Health Care Practitioner Diplomaは、完全に大人の介護を対象にし、医療の要素がより強くなります。両方とも、インターンシップが可能です。」

―特にBC州で介護・福祉を学ぶ利点は何でしょう?
「BC州では、特に4歳までの幼児に対する様々な介護・教育プログラムに予算が多く割り当てられてるほど、幼児の教育には力を入れています。一方日本では幼児はおろか、青少年のサポートに関してはまだまだ遅れています。Careという言葉の対象は、身体の障害はもちろん、精神的なトラウマや心の病も含まれます。そういった精神的な障害を持つ青少年を支援するために、BC州では、サマーキャンプで協調性を養うといった様々なプログラムが用意されているのです。」

―学生の希望の進路は、母国での就職ですか、それとも移民の希望する人もいますか。
「両方ですね。キャリアプログラムを選ぶ人は、一生のキャリアを持ちたい、子供がすごく好き、人の世話に生きがいを感じる、といった移民の人と、母国での経験を生かしてカナダで働くことを目指す留学生の人です。やる気のある学生は、学校に通いながらボランティアをして、経験と人脈を培うことができます

一方、母国に帰ることを前提とする留学生には、特に看護婦や介護士などの有資格者が帰国後、医療現場で簡単な通訳ができるように、と『医療英語』が人気です。また、キャリアプログラムで専門知識と英語を同時に学びながら、母国に帰って知識を応用するのもいいでしょう。興味のあることを学んでいると、自然に英語力も付いてきます。

―医療英語コースについて、教えてください。
English for Specific Industriesの医療英語は、福祉系ディプロマの準備プログラムとして、また医療系キャリアを目指す方々の第一歩として、様々な医療専門用語(人体の各部位、病名、症状、医療処置、薬、栄養など)や、カナダでの医療システムなどが学べるコースです。しかし、どんなに専門用語を学んでも、専門コースに進んだとき、または仕事の場でそれらを実際に使いこなせないと、暗記するばかりで応用が利きません。自信を持ってこれらの専門用語を使いこなすためにも、基礎的な英語力を高める目的で、『English for Specific Industoriesブリッジプログラム』があります。このブリッジプログラムでは、スピーキング、リスニング、ライティング、リサーチスキルなどを通して、アカデミックで仕事場で使える英語を効果的に学びます。」

―ビジネス英語と、ビジネスのキャリアプログラムについて教えてください。
English for Specific Industriesのビジネス英語は、ビジネスマネジメントの準備クラスとして最適です。これはビジネス専門英語・ビジネスコミュニケーション・ビジネスコンピューティングを学ぶプログラムです。

ビジネスのキャリアプログラムは、24週間のビジネスマネジメントディプロマです。最初から長期のコースを選択できない人のために、12週間の基礎コースが用意されており、ビジネスコミュニケーション・組織・会計などマネジメントの基礎知識を学びます。もっと掘り下げて学び、24週間を終えると、ビジネスマネジメントのディプロマが取得できます。さらに上を目指す人のために、アドバンス・ディプロマと、その上のビジネスマネジメント&アドミニストレーション・ディプロマも用意されています。短期から長期まで、期間を選ぶことができるのが特徴です。またインターンシップも可能です。


★興味のある分野だから、時間があっという間に経ってゆく。
(Norikoさん(左)&Ayaさん(右):医療英語プログラム6週目)

―留学の目的を教えてください。
Ayaさん「日本では臨床検査技師として5年の経験があります。現場で外国人患者への英語通訳の必要性を感じ、医療系の英語を学びたいなと思ったのが、留学のきっかけです。英語学校で英語を学んだあと、Ascentの医療英語を取っています。このあとは、AscentのHealth Care Practitioner Diploma を学びます。卒業後、(カナダで)仕事を見つけるには、ビジネス系より、福祉系のほうが良いのではないかと思いました。日本の臨床検査技師の経験が、福祉の分野でも生かせるのではないかと思います。」

Norikoさん「カナダに来た目的は、英語を話せるようになることと、福祉の発達したカナダで福祉の勉強するためです。初めてカナダに来て以来、カナダが好きになってしまって、毎年のように短期で留学に来ているうちに、ここで働いてみたいと思うようになりました。日本では薬局でアシスタントをしていた経験もあるので、この医療英語を終えたあと、薬学系のキャリアプログラムを取ろうと思っています。もしあのまま福祉の道に進んでいたならば、迷うことなくAscentの福祉系プログラムを取ること間違いなしです。」

―先生と、クラスについて。
「医療英語の先生は、イギリスとカナダで業界での経験が長い人だから、本当に色々なことをよく知っています。授業の速度は丁度良く、基本の専門用語を勉強していますが、分からなければ、授業を止めて質問できます。少人数だし、あっという間に時間がたちます。

スタディスキルは、ライティングの授業が特に良かったです。ノートの取り方は、一つではなくいろいろな方法があって、自分に合った取り方もあります。具体的には、細かい講義の内容を、をどのようにノートに取っていくか、頭に入れます。そのあと、10分弱の録音された講義を聴いて、頭に入れたやり方に従って、そ講義のポイントを、ノートに取ってゆくのです。日によって、ノートの取り方も変えていきます。これは医療とビジネス共通の科目なので、講義の内容は、医療に限らず様々でした。教科書もあります。プレゼンテーションの仕方や自己アピールの仕方も学びました。何を伝えるためにやるのか、というところまで学べたのが、良かったです。」

―医療英語について。
Ayaさん「今医療英語の2週目ですが、1週目と2週目は、栄養と、人体の各部分の英語を勉強し、それから病院関係の英語も学びます。知っている単語も出てきますが、発音は全く違います。ESLと違って、高度なことを学べるし、前に行っていた学校よりも少人数だから、学生のペースで授業が進められる点が、ラッキーだと思います。」

Norikoさん「ESLで英語だけを学ぶことは、もうないと思います。キャリアカレッジでスキルをつけたい、という思いから、この準備コースを取っています。興味のある分野だから、吸収も早い。あと、クラスメイトの興味の対象が同じだから、生徒同士の話も合います。ここで学んでいることは、薬学系の勉強の下済みに適しています。」

―この先のキャリアプログラムに何を期待し、卒業後、どんな仕事をしたいですか。
Ayaさん「カウンセリング分野での、カナダ式コミュニケーションを学びたいと思っています。患者さんの心理をもっと知りたいですね。頑固なひとを怒らせずに、心を開いてもらうコミュニケーションの仕方などを学びたいです。プレゼンテーションでもそうだったけれど、自己主張や相手に気持ちを伝えるということを、Ascentで学びました。将来的には病院や施設で仕事をしたいと思います。」

Norikoさん「これから行くキャリアプログラムには、働けるだけの知識とトレーニングを期待します。とにかく、学べるだけ学んで、将来それらを役に立てたいです。」


★学校と授業の風景
医療英語クラスの風景。今勉強しているのは人体の各器官。 少人数なので、分からないところがあれば突っ込んで聞ける。
人体解剖図のページ。基本の医療英語。
コンピューター室。反対側にもずらりと並んだPC。
プレゼンテーションに使用するプロジェクター。
これから開講するビジネスのクラス。テレビ、ビデオ、プロジェクターも揃っている。
ラウンジの様子。
掲示板には、インターネットからリサーチした福祉関係の仕事を張り出してある。
立地はダウンタウンのオフィス街。交通至便。


★学校で必要な知識とスキルを身につけたあと、それをボランティアやインターンシップで実践します。
(Tracy先生:Child and Youth Care Educator Diplomaインストラクター) 

―先生の経歴について教えてください。

「幼児教育の分野が私の専門です。症候群を持つ障害児の教育をした経験と、障害児や精神的にダメージを受けた子供達のサポートについて、2年間専門学校で教えた経験を生かして、AscentのChild and Youth Care Educator Diplomaの、幼児に関するコースを教えます。この精神的なダメージの原因は、家庭内暴力であったり、言葉の暴力であったりします。現在私は、青少年のアルコールとドラッグ中毒防止員として、ハイスクールの学生達にアルコールとドラックの害について教育をしています。」

―現在の職業に就くのに、どのような教育を受けましたか。
「私は大学を終えたあと、さらに様々なトレーニングを受けましたが、特に現場で経験を積みました。具体的には、グループホーム(共同生活施設)で幼児の世話、といったことです。公立、私立のカレッジの卒業生で、補佐の仕事から始めて経験を積み、トレーニングコースを取ってっキャリアをアップグレードさせ、現在は幼児関連の安定した仕事に就いている人達を見てきていますよ。」

―このプログラムを終えて、取れる資格はありますか。
「いいえ、幼児・青少年介護の資格や免許というものはありません。この分野では、まず学校で必要な知識とスキルを身につけたあと、それをボランティアやインターンシップで実践します。これはカナダ人も一緒です。最初の仕事はアシスタントなど、それほど素晴らしいものではないかもしれませんが、とにかく業界で一から始め、上へと進むしかありません。大学を出たからといってすぐにマネージャー職に就けるわけではないのです。下から上へ、だんだんと経験を積むのです。」

―この業界に、体力は必要ですか。インターンシップの職種はどんなものがあげられますか。
「体力的にも精神的にも健康であることが大事ですが、身体のサイズはそれほど重要ではありません。力が必要な仕事なら、パートナーがいるはずです。インターンシップの職種は様々です。例えば、放課後のプログラム、青少年のドロップインセンター、政府の施設にいる青少年のケア、そして特に優秀な学生は、アルコール&ドラッグ中毒防止プログラムなどに携わる機会があるでしょう。これらは学生が何を目指すのかと、学生の能力がその職業に適切か、によって違います。図書館にエージェンシーとプログラムのリストがありますから、それらを見て自分の興味の分野をリサーチするのもいいでしょう。」

―クラスでは教科書を使いますか、それとも何か実践的なスキルを教えますか。

「私は、クライシス・インベンション・エージェンシー(青少年の危機に介入する機関)の資格を持っていますが、その機関が学生のためのワークブックを発行しています。学生はそのワークブックを終え、テストを受けて、受かれば私から認証を受けられます。私は他にも様々な教材を持っているから、それを使って講義と実践のバランスを取りたいと思っています。ケーススタディも豊富に揃っていますよ。留学生は英語力そのものより、発言を積極的にするように励まし、話すことに自信をつけてもらうことが鍵だと感じます。良いスキルを持っていても、自信が無い学生が少なくないからです。自身さえつけば成功すると思うから、これは重要だと思いますね。」


★医療英語クラスから始めて自分の方向性を絞るというのも、一つの選択肢です。
(Sally先生:医療英語クラス・インストラクター)

―先生の経歴を教えてください。
「3年間看護婦の勉強をしました。スペイン、イギリス、カナダの各国で、介護のプロとして10年以上の経験があります。そして私立のキャリアカレッジの長期介護プログラムで留学生とカナダ人の学生に教えた経験があります。」

―現在教えているプログラムでは、何がテーマなのですか。
「この産業英語の医療コースでは、主に医療用語、カナダの介護、医療処置、病気について勉強していきます。教師と学生が相互に意見を交換し合えるから、学生の知識と進路によって、部分的に速度を調整することが可能です。講義は多いですが、ビデオやロールプレイも含まれますよ。もちろん校外授業にもよく出掛けます。」

―英語のレベルはどれくらい必要ですか。
「この産業英語のクラスは、それほど高い英語力は必要ありませんが、今のクラスにいる学生の英語力はとても高いです。あえて言えば発音ですが、会話力はとてもあります。医療英語を学びながら英語力を伸ばしたいという学生にも、このプログラムは最適でしょう。準備プログラムとして、Ascentの2つの福祉系プログラムに限らず、医療系プログラムにも応用できるものです。」

―キャリアプログラムを考えている留学生に、何かアドバイスはありますか。
「まず、その人の経歴、学歴と、興味の対象によります。今まで何の仕事をやってきたか、何の仕事をしたかったか。今、何に興味があるか。まずこの医療英語クラスから始めて自分の方向性を絞るというのも、一つの選択肢でしょう。医療英語を学びながら、様々な経験を持つクラスメートの話を聞き、教師の経験談を聞くうちに、やりたいことが変わっていくかもしれません。最初は思いもかけなかったキャリアが、目の前に開けることもありますからね。」



<取材後記>

留学と海外生活体験は、貴重な人生経験の一つですね。帰国して、子供達に英語を教えたいと思う方も多いようです。英語や海外経験に加えて、日本の社会に還元できるのは、Ascentの各プログラムのような、具体的なサポートの知識やスキルであるかもしれません。

福祉の分野で移民を目指す留学生も少なくないようですが、この分野の特徴として、ボランティアの幅と機会がとても多いことが挙げられます。Ascentで専門知識と英語を学びながら、ボランティアやインターンシップを通して、カナダの福祉・介護業界に人脈を見出すチャンスは、たくさんありそうです。
福祉先進国・カナダから見習う点は多いと思われます。

カナダで、日本で、福祉分野での活躍を応援する、Ascentカレッジのこれからが期待されます。 ビジネス英語、ビジネスマネジメントは2004年6月に開講が予定されています。

レポート Jpcanada.com取材班(kiri)



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