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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2003.03.28

KAPLAN

『土・日も開いているライブラリとラボで、試験準備はばっちり!

アメリカでGMATなどの試験準備校として評判の高いカプランは、バンクーバーでも主に試験対策プログラムを提供しています。今回は、留学生用に特別に用意された各試験対策プログラムに加え、一般英語プログラムについても取材しました。

ダウンタウンの大きな学校に比べたら断然少ない少人数の学校です。
(kumikoさん:生徒/Intensive Englishを終え、今はTOEICのクラスでスコアアップを目指す。)

―いつこちらにいらしたのですか?
6月に来ましたので、8ヶ月位になります。一年プランで来ましたが、一年もいるのは私と他に3人くらいしかいないようです。日本から一年間、申し込みをしてきました。騒々しいダウンタウンの中にないほうが良かったんです。ダウンタウンにはここからバスで5分ほどで行けてしまうので不便は感じません。アクティビティも、ほとんど無料で行けてしまうというのは日本にいた時は知らなかったんですが、映画や、ボーリングやビリヤードも無料で居放題でしたから、5時間ぐらい居ました(笑)。

−カプランの授業を受けられていて、どんな点が特徴だと思いますか?
カプランの利点は、少人数だということ、夏は学生数も増えるものの、ダウンタウンの大きな学校に比べたら断然少ないですね。私は今、今年新しくできたばかりのTOEICクラスをとっていますが、3人しかいないんですよ!クラスメイトは日本人があと一人と、韓国人です。去年の夏は、台湾の人と、韓国人のクラスメイトが多くて、日本人はほとんどいなかったですね。
ここは普通のESLだけでなく、夜は地元の人がたくさんやってきて勉強しています。私たちも、夜9時まで学校が開いているのを利用して、コンピューターラボで自習ができます。教材もすごく豊富でTOEFLの教材が借りていけるし、コンピューターにも全てプログラムがインストールされています。土日も朝から4時まで学校が開いているので、勉強のためだけでなく友だちに会いに来たり(笑)とか、活用しています。週末は現地の方もみな、ごちゃ混ぜになってやってますよ。たまに知り合ったりします。

―ESLは どうでしたか?
現在はビギナー、インターミディエイト、アドバンスと3クラスESLがあって、その上にTOEICのクラスと、TOEFLのクラスが2つあり、全部で6クラスです。TOEICとTOEFLはアドバンスより上のレベルに相当してます。ESLの生徒は、午前はグラマーを含めた総合的英語を全般にやって、午後は会話に絞って授業が行われます。人数が少ないから発言の機会が多いです。

―日本に帰ってからの見通しは?
やはり企業で働きたいと思っているので、そのためにTOEICの点数を上げようと思っています。目標は最低700点です。英語の上達度は、滑らかなカーブというより階段状に伸びていくと思うんですが、最初来たときと比べると確実に伸びているとおもいます。グラマーと会話力もどっちが上というわけでもなく、平行してついているような気がします。

―カプランのTOEICには午後にTSEが組み込まれているということですが。
TSEはハードですが、力がついたと思います。日本と違う順所でしゃべるというのは、予測していなかったことですが、やってみて、力がつくなと。先生も厳しくて、考える時間は15秒、答える時間は45秒ときっちり時間を計られ、緊張感がありますね。TSEのテストは日本で知らなかったのですが、受けてみたいと思うようになりました。すごくハードですが(笑)。


★カプランのカリキュラム開発部署で独自に開発された教科書を使います。
(Jenifferさん:Director/Barbaraさんと共に2階のオフィスでお仕事をしています。)

―カプランの歴史を少し教えてください。
1938年にカプランによって教えられ始めたメソッドは、アメリカ各地に広がり、90年代に入ってからは、ワシントンポスト紙が北米カプランを経営しています。

―カプランの特徴は何でしょう?
カプランのカリキュラム開発部署は、ESLの他にTOEFL,TOEIC,GMAT,GRE,SATなどのテスト対策を網羅しており、独自に開発された教科書を使います。生徒たちはそれらの教科書には一切お金を払う必要がありません。たとえレベルが変わっても、です。

―ESLプログラムについて教えてください。
4レベルあって、初日にレベル分けテストがあり、その日はみんなでランチに出かけます。午前にクラスで授業を受けて、午後は会話クラスです。その後は、ライブラリでテープを貸し出しているのでビデオレッスンを受けることができ、分からない点があれば、巻き戻して理解するまで何度も反復して学習できます。無料のトライアルレッスンもありますよ。

アクティビティは、週に数回、学校で企画して提供しているもので、全て学校が払うので生徒たちにお金は一切かかりません。無料です。その他に、週末に個人で出かける場合の、お勧めの催しもカレンダーに載せています。このカレンダーの中の「気功」はスタッフが教えているんですよ。テープ、ビデオテープ、テキストのライブラリは、生徒たちはライブラリカードを与えられ、初日に使い方を生徒達に説明します。

―TOEICとTOEFLのクラスについて教えてください。
TOEICクラスは留学生にとても人気があります。午後はTOEIC,午後にTSE(Test of Spoken English)が含まれているんですよ。テストのスコアだけでなく、「英語が話せる」ということも重要ですからね。カプランの料金は、全て、申込金、教科書、授業料、PCラボが含まれています。このTOEICコースも、一ヶ月のクラスでの授業と、1ヶ月のTOEIC・トレーニング・ライブラリでの自習になります。生徒達は週末もここに来て勉強しています。

TOEFLのクラスはニーズによって3つの違ったコースがあり、まずTOEFL & Academic Englishの内容ですが、30%のTOEFLと70%のアカデミック英語です。これは、大学を目指して4−6ヶ月の長期間、ノートのとり方を教え、大学のアカデミックな講義を理解できるようにし、読解力をつけるためのものです。これはESLクラスをとったことのない生徒向けです。 もうひとつのインテンシブTOEFLは、約23時間のコースで、午前中にTOEFL、午後にTWE(Test of Written English)となっています。午後はエッセイのテストに集中します。この午後のTWEだけを取る生徒もいるくらい人気ですよ。 最後に、夜間のTOEFLコースですが、これはTOEFL攻略法が中心で、ワーキングホリデーの方にも人気があります。

火曜日の5時に、無料のTOEFL模擬テストがあり、無料のTOEIC模擬テストが木曜日の3時半からあります。これは、ここの生徒さんでなくてもいいんですよ。誰でも、無料でテストを受けていただけます。もし興味があったら、どうぞいらしてください

―プログラムのひとつ、GMATについて少し教えてください。
GMATとは、MBA(経営学修士)を取るために誰もが必要な学力試験です。要求されるのは、数学力、英語の筆記能力と、素早く理解し推測できる読解力です。
カプランの留学生のためのInternational GMATは、ネイティブスピーカーのための通常のGMATと内容が違い、通常18時間のクラス時間が2倍の36時間になっています。割合は英語が24、8が数学となっています。3ヶ月のうち2ヶ月は自習で、その期間はオンライン・トレーニング・ライブラリで週7日、24時間米国のテクニカル・サポートがあります。ビデオテープも図書室に完備していますので、わからないところがあったら繰り返しそれを見て参考にできます。

通常、地元の学生は論理的思考法を用いますが、アジアの国や他の国の生徒たちはそういうやり方を特に教えられていないので、授業のポイントもおのずと違ってきます。たとえば、多くのアジアの国の文章構成だと、要点が語尾に近いですが、英語だと要点が最初に来て、それを支持する文が後に続くといったことです。このクラスには日本人はあまりおりませんが、韓国、台湾、トルコ、ベネズエラ、メキシコなどからの生徒が多いです。そして地元のカナダ人の生徒が大勢この学校でGMATの試験準備をしています。

―GREについておしえてください。
GREは大学院に進むにあたって必要とされることが多い学力試験です。米国はほとんど、カナダは学校によります。GMATとGREを両方提供しているところは多くないですが、そこでもカプランのような優れた教材を提供してはいません。


★学校と授業の風景
ローカルの人のためのクラスと思われます。とても静かで真剣な雰囲気。
ラボ1。皆さんそれぞれ模擬テストに取り組んでいるところ。
ラボ2。こちらは窓もあって広め。ビデオ、インターネット、カセットプレーヤーなど様々なツールがあります。
ライブラリで貸し出されるテープのほんの一部。膨大にあるので、一般図書館のようにカードを使って貸し出しを管理しています。
1Fのカフェの様子。2階に上がっていくとカプランの教室がある。オフィスは3階。
ブロードウェイとグランビルストリートの角というとてもよい立地。反対側には大手書店のChaptersがある。


大事なことは、クラスで生徒がみな居心地良く、英語を学び話すことを恐れず自身を持ってもらうこと
(Al先生/Intensive Englishのクラスを教えています。)

―どのくらい教師の仕事をしておられますか?
約6年間この仕事をしています。もともと、土地開発のビジネスを仕事をしていたけど、大学の専攻は英文学でしたよ。音楽が好きで、音楽も勉強したし、パブリック・スピーキングやレクチャーの仕方を学びました。でも僕の人生を変えたのは、台湾の台北に6年前に行ったことだね。約1年ほどいて、戻ってきて2年過ごし、また台北に戻り、そこでまた1年を過ごしたんだ。異文化の中で教えるということは、すばらしいことだと思っています。そしてそのことが、ここで留学生を教えるのに役立っています。自分も異文化の中で過ごした経験があるから、留学生を理解しやすいということなんだね。私が責任を持ってしなくてはならない一番大事なことは、僕のクラスの中で、生徒がみな居心地良く、英語を学び話すことを恐れず、自身を持ってもらうことだよ。

―もう一度外国で教えたいと思いますか?
あと数年上海で教えるという夢があるんだ。日本や他の国でも教えてみたいけれど、マンダリン語を勉強し始めて、中国文化への興味がどんどん膨らんできているので、次に上海に行ってみたい。でも次にアジアに行くときは、メールでまだ連絡を取り合っている日本と韓国からの生徒がたくさんいるから、ぜひ寄ってみたい。京都にも行きたいしね。

―クラスは少人数だと聞きましたが。
現在は5人だね。個人的には6−10人のクラスだと、生徒同士が同時に学習に参加することによって、一種の家族的な親密さが生まれるから、好きなんだ。国籍の多様さもカプランの良いところで、現在はタイから3人、日本から3人、台湾から2人。夏はトルコ、イラン、サウジアラビア、ペルー、メキシコ、パナマ、ロシアそしてアジア各国から生徒が集まって来る。ここで教えるのをとても楽しんでいるよ。カプランは大きな会社で、教材はとても質が高いし、ライブラリは教師にとっても資料としてとても役立っているよ。ラボの施設はいろいろあって生徒が活用できるし、アクティビティは毎週無料で、様々な文化を取り入れたものから、カナダならではの体験までいろいろあるしね。午後の会話クラスは、2時間の中で、いろいろなテーマで授業をすすめるんだ。

―その会話クラスで、先生の特に好きなテーマというのはありますか?
朝のクラスではグラマーを教えるのが好きだけど、会話クラスでは、そうだな、宗教など、論争的なものが好きかな。仏教文化で育った生徒と、カソリックの文化で育った生徒、それから宗教というより哲学的な文化で育った生徒が、一緒に宗教の話をするのはとても興味深い体験だと思うよ。クラスがディスカッションにオープンであれば、生徒達には、どんな意見でもOKと言っているんだ。私達はいつでもお互いから学び合えるし、論争でなくて、その意見に賛成するか反対するかということを楽しくディスカッションできたらいいと思っている。生徒がそうできるように教師がもっていくことができたら、それはとても生徒の為になると思う。僕は個人的に音楽とアートがすごく好きで、それらのテーマもよく扱うよ。何でも楽しむけどね。生徒達は母国の文化について話すのが好きだな。母国の食べ物は世界一!という話は尽きないよね。素晴らしいことだね。

―先生の大学での専攻は英文学ということですが、本をたくさん読まれていますか?
人物伝を読むのが好きで、今もう少しで終わりそうなのは、英国のキングエドワード7世の人物伝で、とてもいいよ。最近読んだ本は中国の3世代にわたる女性達の話、何だったか・・そう、ワイルドスワンだよね。素晴らしかったな。作者の祖母、母、そして彼女自身の人物伝として1930年か40年頃からストーリーが始まるんだ。現在は中国の最後の皇帝の本を読んでいる。他には歴史小説やミステリータイプのものも好きで、読み終わったばかりのもので「大小」という小説がある。これは面白かったよ!日本と香港を舞台にして、ストーリーは秀吉の時代から始まって、時代を超えて現代の日本人映画監督が巻き込まれるという、奇想天外、アクションもたくさん。これで日本の侍・大名文化をたくさん学んだ。こういった本がすごく好きで、その他に哲学や宗教の本も読むし、昨日読み始めた本は、ベトナム戦争に取材に行った英国の女性記者がその後、アメリカのベトナム戦争体験者に取材して彼らの体験を本につづったもので、女性の目から取材している。普段4,5冊を平行して読んでいて、読書は僕の人生の大きな部分を占めているよ。

―すごい!授業にも生かせますね。
うん、本で読んだ歴史や文化について、生徒とディスカッションを交わすこともあるし、「大小」を読んでいたとき、クラスにKumikoがいて、本に出てくる日本語の発音が正しいか聞いたりしたな。生徒達も、教師が彼らの文化を学んでいることを面白いと思うんじゃないかな。



<取材後記>

この学校の試験対策プログラムは、大手の会社ならではの教材開発チームによって、解りやすく整理された教材を使っているところと、ラボがかなり充実していて時間的にも余裕を持って開放されているところが魅力です。ラボでの時間というのは、自分でこなしていくのが基本のため、やる気があることが条件ですが、時間がフレキシブルに使え、マイペースでできます。一般のESLでは、ラボはいつも使うという存在ではないかもしれませんが、カプランではラボがプログラムの半分に組み込まれているほど活用されています。取材をしていて理解したのは、生徒達はこの学校を目標を達成するツールとしてとことん活用することが可能で、スタッフの方もそれを応援し、生徒の自主性を尊重しているということです。達成しなくてはならない目標を持つ、積極的な人に活用してほしい学校です。

ESLプログラムの特徴は、少人数のクラスで基礎力をつけた後、カプランの試験対策のプログラムを取ることによって、さらに違う方向から力をつけることも可能だということです。ライブラリにたくさんの教材があるので、自分でもどんどんスタッフに尋ねて試してみるというのも良いかもしれません。

アメリカにも各都市にカプランがあるのですが、授業料はやはりアメリカドルのお値段で、カナダのカプランは同じ内容で安く提供されています。これは嬉しいニュースです。また、各プログラムの授業料には、申込金と、教材費、ライブラリ使用料まで全て含まれている上、アクティビティも無料。レベルが変わるごとに教材費を払う必要も無く、余分な出費に頭を痛めることもないのがいいですね。毎週無料のTOEICとTOEFLの模擬テストは、カプランの生徒でなくてもWELCOMEだそうなので、普段独学で勉強している人は力試しにぜひ訪れてみては。場所はとってもわかりやすい、グランビルとブロードウェイの交差点です。

レポート Jpcanada.com取材班(kirii)



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