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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2003.02.28

Bodwell Internet School


『アットホームなインターネット専門学校で、ウェブサイト製作の最新技術を学ぶ!

ありそうでなかなかないインターネットの専門学校がバンクーバーにありました。
日本からの留学生にも人気のその秘密は、付属のESLからの編入制度にあるようです。


★インターネットで使う日本語は英語から来ているので、思ったより、というか全然楽でしたね。
(Keiichiさん:生徒/1ヶ月でESLを終えたあと、インターネットスクールで現在第3学期目。)

―留学のきっかけを教えてください。
「この学校の情報は、日本にいたときにインターネットで見つけました。最初はESLに申し込み、一ヶ月後にインターネットスクールに入学し、現在3学期目で残り2ヶ月位こちらにいる予定です。大学留学も考えたのですが、英語力の問題、お金の問題、期間の問題があって、特に期間が9ヶ月しかなかったんです。中途半端に大学に短期間行って勉強しても、証明書がもらえるわけではない、だったら9ヶ月間で何かきっちり終わらせられるものがいいと思っていまた。」

―インターネットスクールのクラスはどうですか。
「面白いですよ。今はプログラミングのコースを取っています。インターネットで使う日本語は英語から来ているんで、思ったより、というか全然楽でしたね。あまり外で遊ぶ時間はありませんが(笑)、学校にくれば友達もいますしね。日本でウェブ製作やCDROMのコンテンツ製作をする会社でアルバイトをしたことがあり、当時は良くわからなかったのですが、教えてもらいながらやっていました。日本に帰ったらしたい仕事・・うーん、これと決めているものはありませんが、やはりメディア関係ですかね。」


★生徒達は皆仲が良いし、協力して作業を進め、お互いの励ましあっています。
(Jenniferさん:生徒/シングルマザー。育児と勉強を学校側の配慮によって両立させているそう。)

「私は以前ソフトウエア開発会社でネットワークアドミニストレータ−だった為、現在プログラミングとマルチメディア両方のConcentrationにチャレンジしています。通常は選択して1つの専門に絞るところを、2つ同時に、両方を勉強することができています。こういうところがボドウェルの良いところで、柔軟な対応が、この学校に入学した理由の一つです。例えネットワーキングのバックグラウンドがあっても、市場は常に変化していて、他の分野の少なくとも一般的知識が必要です。それがあればあるだけ人材としての価値が上がるわけです。この学校は、カリキュラムで決められたことだけを学ぶだけでなく、それ以外で興味のあるものを勉強させてくれ、それを履歴書に書くことができるから素晴らしいです。

―卒業後どんな仕事がしたいですか。
「もっとクリエイティブな仕事がしたかったので、今それを楽しんで学んでいて、契約社員または独立してウェブサイト製作をしたり、データベースの開発をしたり、またイントラネットの大きな会社の契約社員としても、需要があるでしょうね。ここでは行政機関のネットがとても大きいですから。」

―この学校に入学を決める前、他の学校のプログラムも検討したのでしょうか?
「社会人から学生に戻って勉強するのを決めたとき、自分が勉強したい内容をまとめて、BCITを初めとする候補の学校に行って、担当者と面接しました。そしてボドウェルに決めました。なぜかというと私はすでにこの分野での仕事経験があったので、雇用者に求められている最先端の技術とソフトウェアがどんなものか判っていました。ボドウェルはそれらを提供しています。他の学校は、同じようなプログラムを提供しているものの、学校自体が大きすぎて教えている内容の幅が広すぎ、コンピューター技術以外のものが含まれていたり、最先端でなかったり、フレキシブルでなかったりしたのです。ボドウェルは最新の教材が提供されます。そして分野を超えて学べるのがありがたいです。生徒が本当にスキルを手にしたいと思ったらそれを手伝ってくれます。」

―他の生徒さんや先生方から影響を受けることがありますか?
「ええ!例えばインストラクターの一人は、ここの卒業生で、今では自分でビジネスを成功させているのよ。彼にはとても良い影響を受けているわ。各インストラクターは皆一人一人違うからとても面白いです。そしてクラスですが、入学する前にここを訪れたときに、家庭的な雰囲気を感じたのが印象的で、大きな学校で毎朝タイムカードを押すようなイメージとはかけ離れていたのね。生徒達は皆仲が良いし、協力して作業を進め、お互いの作品を見合ったり、励ましあっています。皆学校に残って課題をこなす機会があるのですが、私の場合、地元出身で、シングルマザーなので、特別に自宅で課題をこなしても大丈夫なようにサポートしてもらっています。」


日本人の生徒さんは帰国後すぐに仕事を見つけていますよ。
Directorさん: プログラムを丁寧に説明してくださいました。) 

―インターネットスクールについて教えてください。
「マルチメディアの分野でも特に、商業用ウェブサイトの製作に焦点をあてたプログラムです。現在インターネット・ウェブサイトの95%は商用です。まず1学期はウェブプロジェクト1と呼ばれるもので、グラフィックデザイン、HTML,プロジェクトマネジメントスキルなど基本となる各スキルを学んでいきます。この時点で、商用でない基本的な構造のウェブサイトを作ることができます。2学期はウェブプロジェクト2と呼ばれます。マルチメディアとプログラミングをバランス良く学び、少し商用に応用されたものを作ることができます。2学期末にはマルチメディアのサーティフィケイトが授与されます。ディプロマコースは、この時点でプログラミングかマルチメディア開発どちらかのConcentrationを選びます。また各生徒にクライアントが紹介されます。3学期はプロジェクトマネジメントと呼ばれます。紹介されたクライアントとの接し方、プロジェクトの立ち上げ方、特定のビジネスの為にどのような技術を適用するかなどを学びます。そして4学期はプラクティカムと呼ばれ、実際にウェブサイトを作っていきます。これはポートフォリオとなり、就職に役立ちます。Concentrationを両方選ぶ場合、3,4学期を繰り返す為4ヶ月延長され、アドバンス・ディプロマが授与されます。

現在卒業生の75%は3ヶ月以内に仕事を見つけているし、特に日本人の生徒さんは帰国後90%がすぐに仕事を見つけていますよ。家庭にもコンピューターが普及し、質の高いウェブサイトの需要があり、ビジネスもウェブサイトに重きを置くようになってきたからです。昨年からの日本からの留学生の比率が増えるにつれ、会社でのインターンシップの需要も高まり、数ヶ月のインターンシップが可能です。また昨年以来北米の大学と関係強化を目指し、University of Phoenixと提携がされており、この春からその他、ビジネス学校とBC州の大学との提携を予定しています。留学生にもTOEFLのスコアが要求されないので、これは良いニュースです。

しかしこのプログラムの内容はとてもハードなもので、週25時間の授業時間だけでなく、最低でも同じ位の時間が課題をこなすのに必要です。学期末は24時間学校を開放して、生徒達は夜中も勉強していますよ。」

―ESLからインターネットスクールへの編入について教えてください。
「特に留学生の為に、ESLとインターネットスクールをあわせた複合プログラムをご用意しています。1学期目に、ESLと専門クラスを組み合わせて取ることができるのが特徴です。つまり最初の2ヶ月は朝ESLを受け、午後にフルタイムの生徒と一緒に専門クラスを取り、次の2ヶ月は朝専門クラスを取り、午後にESLを取るのです。逆に英語力により、その前にESLをフルタイムで取る必要があるでしょう。そして専門コースの2学期からは、地元の生徒たちと同じようにフルタイムで専門科目を取れます。このシステムによって、留学生がとてもスムーズに専門学校に移行します。専門学校は通常授業についていくのがとても大変なものですが、この学校の留学生たちは良くやっていますよ。この複合プログラムは日本人の生徒さんにとても人気です。」

―卒業生にはどのような仕事の選択があるのでしょうか。
「とても幅があります。独立する生徒も少なくないです。そこで本人の資質があり成功すれば、会社で働くより収入が増えますよ。開発会社も選択肢のひとつです。有名な会社のウェブサイトの開発チームの一員として働く機会もあるでしょう。インターネット産業の1割の人が、プログラミングやマルチメディアの純粋な専門家で、あとの9割は、総合され入り混じったスキルを持つ人たちです。アニメーションを作る時も、プログラミングが必要です。ウェブページの層は、それらの異なった技術で構成されています。」


★学校と授業の風景
I・Nクラス授業風景。廊下の反対側にもクラスがあり、こんなにたくさんのPCを一度に見たことがない!というくらい施設が充実。
同じくI・Nクラス。PCは2ヶ月間同じものを使う為、PCの上には自分の名前がのっている。

同じくI・Nクラス。インストラクターからアドバイスをもらっているところ。皆リラックスしている感じ。

I・NスクールのインストラクターDAVEさん。2000年からこの学校で教えているそう。

I・Nスクールラウンジ。大画面テレビと冷蔵庫、この他充実したキッチンがあり、学校で時間を費やしても大丈夫。

INとESL両方の校舎にロッカーがあり、かぎをつけて自分専用のものを入れられるのはとっても便利。
ESLクラスの風景。陽気な生徒達。サウスアメリカの生徒達の割合が比較的大きいということです。
ESL校舎一階にあるラウンジ。奥はセミナールームになっている。実は右手に大画面TVがあって、映画も楽しめる。
さすがESLの校舎にもコンピューターは充実。ビジネスのクラスが授業用に使っていました。


生徒各自を尊重することを心がけていますので、生徒だけ増えればいいということはありません。
(Stephenさん:Director of Bodwell Language School ) (Ryokoさん:日本語対応スタッフ/ESLスクールでの頼りになる存在。)

―ESLプログラムの概要について教えてください。
「入校日に生徒さんに一人一人オリエンテーションとスピーキングと筆記のレベルテストをし、加えてアカデミックカウンセリングセッションを行います。なぜ、どのくらいここにいるのか、勉強の目的は何かを聞き、クラスを決めていきます。生徒各自を尊重することを心がけていますので、工場の大量生産のように生徒だけ増えればいいということはありません。どうしてここにきたのか、なぜ英語を勉強したいのか、を聞くことによって、生徒さん自身にもう一度考えてもらいたいのです。そのインタビューの間、、レベル分けテストの結果を具体的に生徒に話し、生徒が現時点でどの程度の英語能力があり、どんな点に専念すべきか評価するようにしています。

一般英語プログラムはAアカデミック、Bビジネス、Cコミュニケーションの3つのConcentrationがあり、生徒さんはそれらを組み合わせて、自分の目的に専念して英語を学ぶことができます。6レベルあり、基本的に1レベルは4週間が2回転する形で構成されていますが、生徒さんのがんばり次第で例外もあります。アカデミックConcentrationの特徴は、週毎のテストの他に、毎月半ばにTOEFLとTOEICの模擬テスト、月末に独自のテストがあることです。世界共通のテストを受けることにより、客観的な情報を得ることができますからね。ビジネスConcentrationは、Upper Intermediate以上の英語力で取ることが可能です。その他にもESLとコンピュータースキルを組み合わせたコースもあります。」

―サマープログラムについて教えてください。
「ブリティッシュコロンビア大学(UBC)で行われる、11年以上毎年開催している夏期プログラムです。2003年は7月6日と27日に開講します。基本的にUBCの学生寮に宿泊し、英語クラスとアクティビティを組み合わせた楽しい内容です。親御さんは子供達を一人で海外に行かせるのにとても心配になるでしょうが、24時間監督が行き届いた安全なこのプログラムなら心配ないですよ。大人と10代対象の往来の2つに加え、7〜9歳プログラムができ、低年齢層も幅広く受け入れが可能になりました。人気のため、ビクトリア大学とカルガリー大学を組み合わせたプログラムもできました。親子で、家族でも参加ができるんですよ。その場合はいつも家族でいることがないよう気を配ります。子供にいつもと違う体験してもらうためにね!」

―ボドウェルハイスクールについて教えてください。
「1991年に創立された私立の国際高校で、グレード8から12のクラスに各国から生徒を受け入れています。公立の高校と全く同じカリキュラムで、卒業時にカナダの高校卒業資格が授与され、多くの生徒はそのままカナダや米国の大学やカレッジに進学しますので、高い進学率が特徴す。この学校自体が高校ですので、私立ESLスクールが行っている、カナダの公立高校入学準備プログラムとは全く違います。英語力が足りず一般のクラスについていけない場合は、Academic Preparationと呼ばれるESLクラスがあります。ボドウェルは3セメスター制で、2セメスター=1アカデミックイヤーと数えます。つまり1月から8月までの2セメスターでAPを取って、1アカデミックイヤーを終了し、9月に一般科目を始めることもできます。公立校で一般の課目を終えるのに一年かかるところを8ヶ月で終える事が可能です。つまり、英語力が高くAPの必要のない
生徒は、最短でグレード8から12まで3.5年で卒業ができるんです。実は、長年の夢だった新しいキャンパスがノースバンクーバーの海辺に完成予定で、キャンパスはより高校らしい雰囲気になります。現在、日本人の生徒さんの割合は5−10%で、カナダ人の生徒も5%ほどいます。」



<取材後記>

ジェニファーさんのようにやる気と経験のある地元の経験者から、留学生まで、生徒を幅広く積極的に受け入れる学校の姿勢は本当にフレキシブルです。取材でお会いしたスタッフ、インストラクターの方達も気さくな雰囲気で、とても詳しく各プログラムを説明してくださいました。大きな学校、特に専門学校は、地元の生徒も多いため、留学生が溶け込みにくいのでは、と尻込みをしてしまう方もいるのでは。でも、ボドウェルは受付に伺った瞬間から本当にアットホームな印象を受けました。

人気のインターネットスクールのディプロマプログラムですが、地元のカナダ人と同じ料金で受けられるようになりました。留学生にはうれしいニュースです。じっくりと腰を据えて、ウェブサイトの製作を学ぶことができそうです。カナダではオフィスを始め、政府公共機関、学校、各家庭で、生活に密着したインターネットが非常に普及しています。例えば政府機関のネット上で一般公開される情報量は膨大なもので、気軽に検索され、活用されています。この環境には大いにインスピレーションを与えられ、学ぶものがあるのでは、と思います。

英語力に不安があるけれどもインターネットの勉強をしたい、という方のために、ESLも用意されているのはうれしいことです。 特にESLと専門クラスが平行して行われるという複合プログラムは、そういった方に最適ではないでしょうか。かといって、ESLの生徒さん皆が専門学校への進学を希望しているわけではなく、普通のESLとして独立した学校になっています。伺ったときは、ラテン系の生徒さんが多いのが目に付きました。まずは丁寧なカウンセリングを受けてみてはいかがでしょう。

                         レポート Jpcanada.com取材班(kiri)



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