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2004.05.28

Langara College

『大学編入に強い!公立ランガラカレッジのLEAPプログラム』


LEAP(Langara English for Academic Purpose)を終えると、テストなしで、ランガラカレッジの『大学トランスファーコース』に入学することができ、4年制大学への編入のチャンスが生まれます。新しく初級レベルの学生も受け入れが始まりました。


★カレッジの大学トランスファーコースと、その後の大学生活を成功させるLEAP。
(Gordonさん:Director of International Education/Internationalと名の付くあらゆることに関わる部署。)

―ランガラカレッジの特徴について。 
「ランガラカレッジでは、日本の短期大学のように短大卒の資格もとれますし、大学1・2年レベルの勉強をして、UBCやSFUのような四年制大学に編入することも可能です。これを『大学トランスファーコース』と呼んでいます。8000人のランガラの学生のうち、75%はこの『大学トランスファーコース』に在籍しています。この理由の一つに、多くの小規模の大学よりも、むしろカレッジであるランガラの方が規模が大きく、コースの選択の幅が広い、ということが挙げられます。ランガラには、あらゆるコースが豊富に揃っているのに比べ、小さな大学のカリキュラムには幅がないのです。この『大学トランスファーコース』の1300のコースは、BC州内の4年制大学へ、単位を移動することができます。

学生達は、教師の評判を聞いてランガラにやってきます。教師が良ければそれだけ学生が伸びるチャンスもあります。やる気を伸ばしてくれ、進路を目指すきっかけとなる教師達は、学生達の記憶に残るでしょう。私は教師達と実際に仕事をする機会がありますが、とても楽しいし、学生達からも好評です。ランガラの学生ビルにはオンブズマンがいますが、教師について学生から苦情を聞いたことは今までにありません。」

―その他の点で、他のカレッジと比べて、ランガラカレッジの特徴はありますか。
「実はランガラは以前、VCCのキャンパスの1つでした。ランガラが独立したときに、ランガラは『大学トランスファーコース』と『キャリア』プログラムの一部を取りました。だから『大学トランスファーコース』にかけては、経験と知識と実績が豊富です。ランガラからは毎年大量の学生が地元の大学に送られますから、大学側からの信頼も厚いのです。UBCやSFUといった、バンクーバーの大規模大学との関係が特にうまくいっているのも、ランガラから編入する学生達がしっかり鍛えられているからです。大学側の調査で、3年次に編入時のGPAと、卒業時のGPAを、カレッジ別に調べたことがあります。卒業時のGPA平均は、ランガラ出身者が一番高かったのです。これは、ランガラの学生の基礎学力を示していると思いますね。」

―LEAPの歴史について、教えてください。
「ランガラカレッジとして独立した当時、ESLがありませんでした。そこで、カレッジの大部分を占める『大学トランスファーコース』に入るために、アカデミックに英語を学ぶESLプログラム創ったのです。TOEFLの点数だけを取って、『大学トランスファーコース』に入ったとしても、落第する留学生もいます。理由の一つには、英語力もさることながら、スタディスキル(=エッセイの書き方や課題のやり方といった、具体的な学習の進め方のトレーニング)を受けていないからなのです。LEAPは、
週20時間の授業に加え、週20時間の宿題が期待されます。ここで重要なのは、通常の2倍の速さで英語を学べるのは、この宿題の量のおかげ、ということです。スポーツの世界で、練習を繰り返し良い選手が育つのと同じです。LEAPが創られて5年になりますが、北米でも他に類を見ないプログラムです。私自身、コンファレンスなどで『どうやってあんなに素晴らしいプログラムの質を維持しているのか?』とよく質問を受けますね。」

―LEAP卒業生の進学状況について、教えてください。
「母国へ帰国する学生や、他のカレッジに進む数は少なく、ほとんどランガラカレッジに進学します。LEAPと、ランガラの『大学トランスファー』)コースは、パッケージのようなものだからです。入学テストが要らないし、校舎も同じですからね。反対に、ランガラのキャリアプログラムは、カナダ人学生から需要があるため、留学生の数は少ないです。コースによって、空きがあれば留学生も受け入れます。ビジネス系のプログラムは、フレキシブルなので空きがあることが多いですが、看護、幼児教育、社会福祉の分野は、カナダ人学生にも人気で、特に看護は2年待ちの状態です。」

―ではLEAPは、大学進学の気持ちが固まっている学生に勧められるのですね。
「ええ、そうでなければ、宿題の量に耐えられないでしょうね。ランガラのサービスの一つに進学カウンセリングがあって、LEAPのレベル8で進路の専門家が学生の進路の相談に乗ります。長期的な視野で、より詳しいカウンセリングをしています。何になりたいか、何をどこの大学・カレッジで勉強したいかという学生の志望を聞き、各大学・カレッジのプログラムや入学要項についての豊富な知識で、成功への道をアドバイスします。」


★飽きのこない、ボリュームのある内容のLEAPはあっという間でした。
(Shokoさん:19歳でカナダに留学。LEAP卒業生。来月から『大学トランスファーコース』。)

―ランガラカレッジに入学したきっかけを教えてください。
「ランガラカレッジのことは友人に聞きました。他のカレッジでカレッジ準備プログラムを取っていたのですが、あまりESLと変わらなくて、大学編入というよりも、カレッジのキャリアプログラムに入るための授業でした。少し不安を感じていたとき、私の行っていた学校を辞めてランガラに通い始めた友人が、『すっごい厳しいよ。すっごい厳しいけど、伸びるよ。』って。じゃあ私も通ってみようと思い、入学を決めました。」

―実際、どんな風に、厳しいのでしょう?
「ランガラでは、先生が学生に『どう思う?』と意見を求めるので、それに答えていかなくてはならない。受身の授業に慣れていたので、最初は戸惑いましたが、慣れると自発的に勉強しているという感じがして、眠くもなりません。授業のテーマは、毎週変わります。カレッジの一般教養科目を一つづつ勉強していくから、LEAPを終えて、ランガラの『大学トランスファーコース』に進んだときに、自分の興味がある科目が分かっているから、科目の選択がし易いのです。今、私は人類学に興味があります。

それから、LEAPは宿題の量が多いです。宿題の内容は、リーディングとライティングが多く、あとはインターネットの内容を要約する、とか。例えば、カナダの少年法についてのリサーチでは、ある関連機関に電話して、その電話の内容を書き取る、という宿題が出たこともあります。そのときは何回も、何回も電話しました。ノートテイキングが最初できなくて、要点だけをまとめるって、どんな風にするんだろう、と思ったのですが、自分でもそれと気がつかないうちに、段階を踏んでいったら、あら、できてる?!という驚きがありました。私は追い込まないと勉強しないので、出された宿題をこなしていく、というやり方は自分に合っていたと思います。LEAPは、頑張れば力が伸びます。こんなに充実したプログラムは、初めてです。」

―クラスメイトと先生について。
「クラスメイトの国籍は、中国、イラン、インドネシア、ドイツ、ベトナムなど。移民の人も大勢います。長い期間、同じ学校で一緒に勉強していると、同じ目的を持った人達と仲良くなります。友人とも、英語で話しています。でも宿題が多いので、週末に遊びに行ければいいかな、という程度。遊びも勉強も両方楽しみたい、というのは無理です。英語を極めたい、というぐらいの気持ちでないと、続かないかもしれません。でも、その分英語力は伸びます。

先生達は、親身になって相談に乗ってくれる方ばかりです。やさしく、厳しく、という感じ。日本語を習っていた先生も数人います。サポートもしっかりしていて、学校スタッフの方達も、ちょっとした事でも相談に乗ってくれます。図書館の人たちも親切で、こんな資料が必要なんだけど、と相談すると、すぐ探してくれます。来月から『大学トランスファーコース』が始まりますが、進学カウンセリングのアドバイザーに、どんなふうにコースを選んでいったらいいのか、編入がどのようにできるのか、を聞きに行ったら、丁寧に教えてくれました。安心して勉強を続けられる環境が充実していると思います。」

―LEAPは合計何ヶ月学びましたか。
「LEAPレベル5から始めて、7週間毎に1レベルづつ上がり、合計8ヶ月間。その前の学校に通っていた4ヶ月間と比べるとLEAPの毎日は充実していたのでとても早く過ぎていき、8ヶ月も勉強したという感じはしないです。レベルごとに勉強することは少しずつ違っていて、レベル8になると、リサーチペーパーなど、本格的なカレッジの内容を勉強するので、飽きなかったです。」

―進路を教えてください。
ランガラの『大学トランスファーコース』を取って、その後まだ自分に勉強したいという気があれば、カナダの大学に行きたいと思っています。周りにはそういう目的で来ている人が多いです。」


★ランガラカレッジの『大学トランスファーコース』でTOEFLを伸ばしました。
(Kazueさん/ランガラで学んで、UBC(University of British Columbia)の大学院へ編入。Women's Studiesを専攻。現在はカナダで英語教師をしている。)

―ランガラカレッジで学んだあと、UBCに編入したそうですが、どうしてそのような進路を選んだのか、いきさつを教えてください。
「UBCの大学院に入学するために、TOEFL580点から600点が必要だったので、その点数を目指して勉強していました。最初は大学のESLに入りましたが、授業が退屈で、周りに英語を流暢に話す学生もいなかったのです。そこで、評判の良いランガラカレッジで学びながら、TOEFLの点数を上げることにしました。

当時はLEAPも、スタディスキルだけを学ぶコースも、まだ無かったので、そのままカレッジの一般教養科目(=『大学トランスファーコース』)を1年間取りました。(注:『大学トランスファーコース』の直接入学は、TOEFL550点以上が必要です。Kazueさんは、この時点でその点数に達していました。)

ランガラの授業は、宿題の量がとても多く大変で、試験の前はいつも徹夜していましたが、おかげで英語の力が伸びて、大学院の要求するTOEFLの点数を取得できました。大学院に入学申請する際は、ランガラの教授からの推薦状を、日本の大学からの推薦状と一緒に提出し、結果、無事入学を認められました。大学院のクラスが始まってからも、ランガラで授業を取っていたおかげで、周りの大学院生に負けずに授業をこなしていくことができ、無事に卒業しました。」


★LEAPの質を高く保つために、カリキュラムをより良いものに発展させる努力を常に惜しんでいません。
(Vickiさん:プログラムマネージャー/LEAP教師とプログラムをまとめる立場。)

―LEAPの教師について教えてください。
「LEAPの教師は、開講当時6人でしたが、現在は22人です。LEAPの教師の多くは、信頼のある北米の大学の、TESLの分野での修士号を持っています。全てのLEAPの教師は、信頼のおけるTESL資格またはそれと同等の資格、最低4年の英語教師の経験を持ち、特に留学生に教えた経験と、アカデミック英語を教えた経験が豊富です。LEAPの教師にとって、教えることは一生の仕事です。たまたま英語教師になったとか、外国に行きたいから英語教師になる人はたくさんいます。しかし、LEAPの教師達は、学生を成功へ導くために、教えることに全力を傾けている人たちばかりです。LEAPの卒業生のほとんどは、そのままランガラの『大学トランスファーコース』に進みますから、校内で、教え子が自信を持ってカレッジで成功している様子が目に見えます。そういった手応えを感じるのは、教師にとってやりがいのあることですね。」

―教材はどのようなものを使用しますか。
「教材は全て、LEAPで監修・発展されたものですので、教材を買う必要は一切ありません。文学小説を研究する場合に、その小説を買うぐらいです。授業には、雑誌、ビデオなどの視聴覚教材も使用し、様々な方向から、アカデミックスキルを養います。ライティングのプロジェクトや、口頭でのグループプレゼンテーションもあります。各レベルのカリキュラムは決められていますが、同時にカリキュラムをより良いものに発展させる努力を常に惜しんでいません。」

―カリキュラムの特徴を教えてください。
「1週間毎にテーマが変わります。レベル3,4,5,6,7,8で約15の科目を網羅しますから、例えばレベル5で心理学を1週間勉強し、レベル7でもう一度心理学を、違ったテーマで勉強する、といった具合です。リスニング、ライティング、リーディング、ノートテイキング、リサーチなどのスキル別にクラスが分かれているのでなく、総合的に全てのスキルを伸ばしていきます。全てのスキルはアカデミックで、スピーキングスキルもアカデミックです。例えば、プレゼンテーションするときの話し方は、普段の英語と違い、仕草や目線も重要ですし、レベルの高いセミナーで、数多くのアカデミックな題材についてディスカッションをする場合の話し方は、意見を延べ、例を挙げてそれを支持できる、といった正式なものです。」

―成績評価とレベルアップについて。
「学生は詳細な評価表を受けとりますから、明確に自分の力を知ることができます。成績が良ければ自信になりますし、悪くても客観的な評価を受けることができるのは良いことです。こちらにあるように、評価項目は、ノートテイキング、宿題の完成度、グループプレゼンテーションへの貢献度など多岐に渡ります。1レベルは7週間ですが、同じレベルを取ることができるのは、残念ながら2セッションまでですので、学生達は必死で取り組みます。同じレベルを繰り返す場合でも、前回と違うテーマで構成されるので、飽きずに勉強できるようになっています。」


★学校と授業の風景
カレッジ入り口にある大きな看板。
正面入り口の建物の様子。建物はどことなく日本の建物を思い出させる。
正面入り口ホール。すぐ右手にInternationalのオフィスがある。
通路の脇にスペースが広く取ってあり、自習などができるようになっている、おもしろい造り。 図書館にも入ってみました。放課後でしたがPCを使っている学生が多く見られました。 屋外で創作に精を出す学生達。
カフェテリアの様子。放課後近いのであまり人がいませんが、お昼は満席です。 カフェテリアのレジの様子。セルフサービスです。 別棟にはパブもあります。その横には、お昼寝もできそうなソファがたくさん並んでいました。



STEPは、LEAPの前に初級英語コミュニケーションを学ぶプログラムです。
(Tomoeさん:International department Receptionist/ビザ、保険、STEPのお問い合わせにも対応しています。)

―以前はLEAPへの入学には中級の英語力が必要でしたが、最近、初級クラスができたそうですね。
「これはSTEP(Short Term English Proficiency)と呼ばれるESLです。これでランガラは、初級英語から大学の1,2年次まで一貫して学べるカレッジになりました。STEPは、英語力が足りなくてLEAPに入れない初級の学生を受け入れるプログラムでもあると同時に、1ヶ月や2ヶ月の短期留学生が、初級の英語コミュニケーションを学ぶのにも適しています。カリキュラムはLEAPと違い、教科書を使わないESL。博物館に出掛けるなど、校外活動を通して、楽しく英語とカナダの文化に触れるプログラムです。」

―TOEFLの要求基準を満たしていれば、『大学トランスファーコース』に日本から直接申し込むことも可能ですか。
「もちろんです。海外から直接『大学トランスファーコース』を申し込む留学生を対象に、スタディスキルだけを提供する、3週間に凝縮されたプログラムもあります。TOEFLなどの英語力は基準に達していて、北米式のスタディスキルだけを学ぶ必要がある学生は、新学期の前に、この短期のプログラムを受けてから、カレッジをスタートすることができるのです。これらのプログラムは、学生が何を必要としているか、ランガラは学生の成功のために何ができるか、という考えを基に作られますから、学部からの参考意見を取り入れて、プログラムをより良いものに変えています。こういった学問面でのサポートが厚いのも、ランガラカレッジで学ぶ理由の一つです。私立のESLに比べると大規模なカレッジですが、カウンセリングには丁寧に時間をかけています。」

―普段、ランガラの学生達と接していて、何か気が付くことはありますか。
「ランガラカレッジの学生は皆、学業に集中していて、先を長く見ています。また、レベルが高い学生は会話力もありますね。

LEAPのレベル8を終えた人と、実力がレベル5や6の人で、TOEFLの点数だけ頑張って取った人が、同じようにカレッジに進学しても、全く違う成績に終わるでしょう。大学に編入してからも、その違いは出ます。大学に進学をしたい人は、LEAPをレベル8まで終了したほうが、『大学トランスファーコース』で、GPAを高く保つことができるでしょう。」



<取材後記>

今回、新しくSTEPプログラムができたということで、評判の高いLEAPと共に焦点を当て、その先の進路にはどんな選択肢・可能性があるのかを取材しました。ランガラカレッジの立地は、バンクーバーのダウンタウンからすこし離れた閑静な住宅地の中にあります。バス停は目の前にあり交通の便が良く、とても安全な環境です。

LEAPは、留学生の英語レベルを地元カナダ人学生と同じレベルまで引き上げてくれ、カナダ人と同等に大学編入のチャンスを与えてくれるプログラムです。厳しいプログラムというのは、教師にもエネルギーが要求されるのではないでしょうか。宿題が多いと、それだけ採点や評価に時間を取るからです。しかしランガラカレッジの先生がたは、「優しく厳しく」学生を指導して、LEAPの質を保つのに大きな役割を果たしています。

ランガラカレッジは、学生からだけではなく、地元の大学からも良い評価を得ています。カレッジの単位が大学に認められるかどうかは、大学側しだいですが、地元の大学から絶対の信頼を得ているランガラは、1300ものコースがトランスファーの単位として認められているそうです。

レポート Jpcanada.com取材班(kiri)



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