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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2003.04.11

Canadian Tourism College


『カナダらしい雰囲気の学校でツーリズムを勉強する』

CTCは地元生徒と留学生を同時に受け入れているツーリズムの学校です。特に留学生の為に旅行英語プログラムもあり、専門学校としての敷居を低いものにしています。今回はSurreyとVancouverの2キャンパスのうち、留学生率が高いバンクーバーキャンパスで取材をしました。

★パーソナルスキルの発展にもかなり授業時間を割きます。自分を発見することも大事なこと。
(Jan先生/フライトアテンダントプログラムのインストラクター。実習先の斡旋も担当。)

―授業の最初の日に、生徒達に何を話しますか。
「そうね、まず、このコースを取る生徒達は、この仕事をこんなものかなというイメージはあるものの、本当に知っている人は少ないんですね。乗客として見るまま、ユニホームを着て食事をサービスするという他にはね。カスタマーサービスの他に、安全管理が重要なんです。チームワークや、コミュニケーションもね。3万3千フィート上空で、他に頼る人はいませんからね。ハイジャックの危険性も考えられるし、乗客が閉鎖された空間で神経質になったりもします。そこで、最初に基本的に機体の構造から始まり、様々な専門用語から入ります。もちろん多くの質問に答えていきます。

―フライトアテンダントになれそうかどうかは、その人を一見して大体分かるのですか。
「外見のことなら、航空会社は以前はバービー人形のような固定されたイメージの人を採っていましたが、近年ではそれに変わってパーソナリティが重要視されます。それで、パーソナリティを理解するのに最低でも1週間以上してから、この仕事に向いているかも分かってきます。航空会社も言っているように、トレーニングなら誰でもできる、でもパーソナリティを高めるのは誰でもできるわけではありません。そこで心理テストなどを使って面白く授業を進めていき、パーソナルスキルの発展にもかなり授業時間を割きます。自分を発見することも生徒には大事ですからね。コースを取ってから、これは結局自分がやりたかったものではないと気付いて他の道を探す人たちもいます。でも危険性を伴う職種だけに、労働組合があるかどうかでも違いますが、給料も良いのですよ。」

―Janさんは全てのプログラムで実習の派遣先の斡旋を担当し、さらに卒業生ともメールで連絡を取り合うシステムがあるそうですね。就職状況などどうでしょうか。
「はい、希望よりますが、卒業前に卒業生のメールアドレスをリストに載せて、様々なことをメール配信しています。日本人の生徒さんで最近の就職例としては一人の女性がここの旅行会社に決まり、もう一人の男性はフライトアテンダントとしてヨーロッパ系の航空会社に就職が決まりましたよ。ビザの問題もあるのではないかと思っていたので、私達も大変驚きました。素晴らしいことですよね。

※右は,空いた教室を利用してフライトアテンダントの面接を練習している様子。


私達のAdvancedプログラムで勉強すれば、試験をパスするのは難しいことではありません。
(Gwenさん:Director/とても丁寧に各プログラムを説明してくださいました。) 

―まず、旅行英語プログラムがあると伺ったのですが。
「このプログラムは6,7年ほど前から開催しています。ツーリズムのインストラクターとスタッフが、留学生の旅行専門英語のレベルを少し向上させる必要があると考えたからです。一般英語と違い、TOEFLやTOEICスコアは関係なく、ツーリズムの為に構成された授業を進めていきます。留学生が英語の入学テストをパスしなかった場合と、それから自信をつけてもらって快適に授業を受けてもらうためでもあります。留学生は、外国に来て、第2言語としての英語を話すとき、誰でも消極的なものです。テストで良い点を取れていても、自信を持って英語で表現することができているでしょうか。ツーリズムの授業の中で解らないことがあって、質問できなかったら、大切な情報を聞き逃してしまいますよね。ですから、まず積極的に英語でコミュニケーションができる自信をつけてもらう必要があるのです。ロールプレイやプレゼンテーションもあります。クラスサイズは様々で、1,2人の少人数なら2週間のプログラムにすることもできますし、4週間にすることもでき,フレキシブルです。」

―それでは、ツーリズムのディプロマプログラムについて教えてください。
「Advancedトラベル&ツーリズムのプログラムは、旅行業を幅広く勉強します。業界の成り立ち、IATAに則った国内&国際エアチケット発券、世界地理、会計、グループ旅行のプランとマーケティングを通してどうやって利益を得るか、セーバー,アポロ, それに加えてアマデウスという3つの エアライン予約システムも学びますのでより就職の幅が広がります。CTCはAmadeusのトレーニングをしている唯一の学校です。アマデウスは、最近ヨーロッパへの直行便が可能になってきたため、世界中で使われるようになってきています。大手の旅行会社も会社単位の予約をする時にこれを使います。それから、必修ではありませんが,ACCESSのテストを受けることができ、そのサーティフィケイトが授与されます。(注:ACCESSとは、The ACTA/CITC Canadian Educational Standards System Inc. の略で,Canadian Institute of Travel Counsellorsという非営利団体によって監督されている,旅行産業のスタンダードです。プログラムのACCESSEndorsedとは、このプログラムを卒業した生徒はACCESSの標準知識を持っていますという「品質保証マーク」です。)

このプログラムには、様々な一日セミナーやサーティフィケイトも含まれます。例えば、Local Tour Guide(1週間の地元のツアーガイド研修)、Aussie Specialist(オーストラリアツーリスト協会からのセミナーとテストがある)、First Nations Cultural Tourism(BC州のファーストネイションズを世界中から訪れる旅行者へ旅行商品として紹介する)、Disable Traveler(障害者の旅行機会の増加に伴い、障害者の助けになる旅行のアレンジなど)、Cross Culturesやクルーズ産業、その他考えられるありとあらゆるものはこのディプロマに詰め込まれていますので、旅行業界のあらゆる職種に対応しており、フライトアテンダント、予約エージェント、チケット発券担当、クルーズライン、ホテルなら特にフロントやマーケティング部門などがあります。

そして最後に、4週間の実習がありますが、フルタイムのキャリアディベロップメント・カウンセラーが生徒と1対1で面談して、実習先を決めていきます。留学生には実習先の選定は少し大変ですが、階下の旅行会社、バンフのツアーガイド、ウィスラーのホテルなどに実績があります。授業の中で、紙の履歴書の書き方を指導するだけでなく、イメージ・コンサルタントを招いて、ビデオに視覚的なレジメも記録し、基本をアドバイスしますよ。

このAdvancedプログラムは一番大きなプログラムで、他にクレジットの少ないLevel Iとサーティフィケイトもありますが、特に地元の生徒は、プロフェッショナルとして働きたければ、Advancedプログラムを学び,エントリーレベルのACCESSの試験にパスして60のACCESSクレジットを取り、さらにACCESS上級試験にパスすることにより、Certified Travel Counselorの資格が与えられます。これは業界に入ってしばらく働いてから取る人もいますが、私達のAdvancedプログラムで勉強すれば、特定の分野のトレーニングに時間を割いているので、ACCESSの上級試験をパスするのは難しいことではありません。業界で7年働いてこのレベルに達する人もいます。そこにジャンプして到達できるのがこのAdvancedプログラムなんです。ただ、就職先を探すために全ての生徒がこの試験が必要というわけではありません。」

―アドベンチャーツーリズムについて教えてください。
「50%は教室で、50%は野外で過ごすため、生徒は身体が健康であることが必要です。オーシャンカヤック、バックパック、野外での活動のリーダーになる為に必要な知識、雪崩に関する知識、スノーシューイング、ロッククライミング、スキューバダイビング、リバーラフティング、120時間の野外初期救助法、冬山キャンプ、自然史など、様々なことを学びます。留学生は一定の英語力が必要とされるものの、生徒達が危険な状況に置かれるということはありません。リスクの度合いによってインストラクター一人に対し生徒の数が調整されますし、このプログラムの為に特別に、幅広い保険に加入しています。どちらかといえば地元の学生向きですが、このプログラムの留学生はとってもアウトドア好きです。日本人の卒業生で、Ecuadorという大手のガイドツアー会社に雇用された実績があります。

―フライトアテンダント就職準備プログラムについて教えてください。
「160cmの身長が要求されることがまず最初の難関ですが、日本人の方にも人気のプログラムです。在校生でもうすぐ卒業の生徒の一人は、カナダの航空会社にすでに内定が確定していますよ。彼女は3ヶ国語を話しますが、私が思うに、夢をかなえられるかどうかは本人の意思次第だと思いますね。コースは知識を与えられるけど、その先は、自分がどれだけ勤勉で、適応力があり、他の人よりその点で優れていることを納得させられるかだと思います。このプログラムの入学に要求されることは多いです。なぜなら、この職種には多くの要求がされ、このプログラムの目的は、生徒が職を見つけることだからです。留学生の英語力も必要です。授業の中では、しばしば立ってプレゼンテーションをしたりしますのでね。」

―それでは最後に、ホスピタリティ&リゾートプログラムについて教えてください。
特に「セールス&マーケティング」、これは他のホテルと競合して旅行会社などに商品を売ってもらったりする部署です。「コンベンションとイベントのマネジメント」,コンベンションは莫大なお金と人が移動するので経済に刺激を与えますが、バンクーバーでは2006年にコンファレンスセンターがより大きくなることが決まって、オリンピックの開催と共に期待されています。「リゾートマネジメント」,その他に各サーティフィケイトも含まれています。さらに、これは全てのプログラム対象ですが,キャリア・デイという名の、業界からゲストスピーカーを招いたり、現場に出かけていって、実際に客ではなく従業員の視点で現場を見る機会があります。ホテルの場合,例えば従業員用通路が裏に必ずありますが、ディズニーランドもホテルと同じように地下でキャラクター達の通路があるのです。ゲストは一切その部分は目にしません。そういった裏側を見て,職業選択に役立てます。」


★学校と授業の風景
旅行プランを作成中。オーストラリアに行くという設定で、飛行機、宿泊地、ホテルなど全て細かく計画していくという。
レクチャー形式での授業中。ホスピタリティのクラス。
生徒用ラウンジには高速インターネットのコンピューターや自動販売機がそろっている。
ビルはきれいなオフィスビル。1階には旅行会社もテナントとして入っている。エレベーターで5階がCTC。
ホールからスタッフのオフィスを見たところ。教室は反対側にまとまって配置されている。
5階から眺める山々と街の眺めは本当にすばらしかったです。


クルーズ専門のトラベルエージェントになりたいと思っています。
Chrisさん(Advanced Travel & Tourism Diplomaを昨年9月から始め、来月に終了予定。

―この学校に決めたのはなぜですか。
「まず自宅に近いということ。毎日徒歩で来れるからね。それから、Gwenに会ったこと。学校をいろいろ見て回っていたとき、彼女が一番親身に相談に乗ってくれたから。それから、教室からの街の眺めが素晴らしいということも、理由の一つかな!入学した今も、良い選択だったと思っているよ。」

―クラス、インストラクターはどうですか。
「とても楽しんでるよ。インストラクター達は皆、その道の経験が長いから実際的なことをたくさん学べるのが、生徒にはありがたいな。月曜から金曜まで、フルタイムだけど2時までだから、ボリュームがありすぎず、その後の時間も有効に使えるのがいい。僕の場合は4時からパートタイムの仕事をしているので、その間少し仮眠したりもできるしね。宿題は、ちゃんとこなせる量だよ。15分で終わることもあるし、2時間かかることもあるな。クラスの雰囲気は、今7.8ヶ月目になるけどすごくフレンドリー。4人の日本からの生徒もいて、クラスの皆から好かれているよ!時々皆でパーティーに出かけたり(笑)ね。」

―卒業後、どんな仕事をしたいですか。
「クルーズ専門のトラベルエージェントになりたいと思っています。それからOZ(オーストラリア方面の)スペシャリストとしても働けるよ。


★オフィスでアドベンチャーツアーのセールスなどをしたいと思っているわ。
(さん:生徒/Advanced travel & Tourism programを来月卒業予定。

―なぜこの学校に入学を決めたのですか。
「カナダ国内を2年間ほど旅行していたの。その頃トラベルエージェントになりたいと思い始めて、インターネットで学校を検索していたら、この学校のサイトがなぜかいつも上の方にリストされていたの(笑)!何度やっても、いつもそうだったのよ。」

―進路はもう決まってきましたか。
「ツーリズムのアドベンチャー関係の仕事がしたいので、オフィスでアドベンチャーツアーのセールスなどをしたいと思っているわ。BC州内には多くのそういった仕事があるの。実習は、ダウンタウンのクルーズ専門のツアー会社で行う予定で、ファイリングや、クルーズ船が停泊している間に、船の中に入る機会がある予定よ。」

―他のクラスメイトの進路は知っていますか?
「クラスメイトの中には、航空会社のチェックイン業務などを希望する人たちもいるし、他にはトラベルエージェントやツアーオペレーターかしら。現在20人とクラスも大きいから、幅が広いのよ。」


★生徒には、いつでも来て話してほしいと言っています。
(Gwynne先生/バンクーバーキャンパスで、Advanced Travel & Tourismのクラスを教えている。) 

―先生のバックグラウンドを教えていただけますか?
「はい、トラベルカウンセラーとして、23年の経験があり、東南アジアでもツアーエスコートをしていたこともあります。3つのエアライン予約システムを教えられますし、州のインスペクターディプロマを持っています。」

―先生のクラスには普段、日本人の生徒さんが含まれると思うのですが、皆さんがんばっていますか。気になる英語力の問題は?
「日本人の生徒さんがいればいるだけ、楽しく授業ができます。なぜかというと、私が彼らから日本語を教えてもらうから。私がそれを言おうとすると、すごく可笑しいみたい(笑)。彼らはたくさんのこちらの英語表現を覚えて、それを活用しているし、何よりとっても勉強熱心でいいわ。他の地元の生徒は勉強よりも顔を出しに来ているということが無くもないわね。(笑)。・・そう、すごくたまにですが、会話はできてもこちらの言葉を理解するのが苦手な留学生はいます。その生徒はすこし苦労するでしょう。でも、生徒達には英語を常に練習するように言っているけれど、もしもその必要がある時は、慣れるまで、他の日本人の生徒さんに日本語で少し説明してもらいます。通常はそれで大丈夫です。

―なるほど、先生のプログラムの場合、毎月新しい生徒が入ってきて、それまでの生徒と一緒のクラスになるのですよね。だから、先に入った日本人の生徒さんと新しく入った日本人の生徒さんがコミュニケーションをとる機会があるのですね。
「ええ、そのとおりです。インストラクターはそれぞれ違うやり方で新しい生徒達に対応しますが、普段は、周りの生徒達が新しい生徒達が慣れるまで何かと気を使っています。すでにあるクラスに新しく入るというのは大変なものですが、みんな良くやっていますよ。」

―先生は、そういった新しく入ってきたばかりの生徒に、初回のクラスでどんなことを話すのでしょう。
「そうね、クラスメイトがお互い知り合うようなゲームをすることもありますが、まず私が自己紹介して私をよく知ってもらいますね。最も重要なことは、彼らに、いつでも来て話してほしいと言っていること。もし座ったまま黙ってうなずいていても理解できていないときも、私は分からないから、私のところに来て話してほしいの。そこで、初日に、プログラムや旅行産業についてよりも、まず私自身の経歴について時間を割きます。そうすることで、新しい生徒にリラックスしてもらいたくて、そうすると他の生徒もリラックスするでしょう。私のオフィスに話に来てもらうのももちろん大歓迎ですし、オフィスは狭いから、空いた教室でもいいわ。」

―2時にクラスが終わっても、先生はオフィスにいるのですか。
「大体いつも、2時半ぐらいまでは教室にいますよ。生徒達もそのまま続けたければそこに残って続けて全くかまいません。特にアジアからの留学生は、熱心なので残っている場合がよく見られるのよ。地元の学生達は皆、さっと帰ってしまう場合が多いですけれどね。」


<取材後記>

取材でお話したインストラクターの方々や生徒さんたちは,みーんないかにもカナディアン!といった印象。みんな、おおらかで屈託ない明るさがありました。インストラクターのGwynne先生自ら教室を案内してくださり、ラウンジでくつろいでいた日本人の生徒さんともジョークを飛ばすなど良い感じでした。そういえば学校名もCanadianだった、と気が付きました。

トラベル&ツーリズムのコース名がACCESS Endorsed となっているのですが、これは「品質基準保証」のことです。エントリーレベル試験がプログラムに含まれていて、70%以上をマークすれば,この試験をパスできるそうです。そして希望をすれば、上級試験を受けて資格取得も可能との事でした。ホテルのプログラムも同じように,AH&LAのスタンダードに沿っているカリキュラムに,様々なセミナー,サーティフィケイト、キャリアディ、実習が含まれているかたちですので安心です。

フライトアテンダントのコースは、"Pre-Employment"と特に記してある通り,エアラインへの就職にかなり本気の人に向けたコースです。実際取材日にも、スーツ姿で面接の準備を進める学生達が印象的でした。インストラクターのJanさんは、フライトアテンダントを23年もやっていたベテランですので,見た感じもお話し振りも、いかにもフライトアテンダント。テキストも,彼女自信が作成したものを使っていて、女性ならではの感性で、パーソナルスキルの開発などにも力を入れているとのことです。多くの卒業生がエアラインへの就職を決めています。そして日本人の先輩卒業生がすでにヨーロッパの航空会社で働いているとのこと。就職状況や面接に関する情報もいろいろと教えていただけそうですね。                  

レポート Jpcanada.com取材班(kiri)

 



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