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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2002.10.11

Vancouver Career College

『"カナダで学んでいる"、という実感を得られる専門学校。』

今回取材させて頂いた学校は、以前お邪魔したWorldwide Language Instituteの大元となっている学校、Vancouver Career College(以下VCC)です。この学校はバンクーバーとその郊外に6つものキャンパスを構えています。今回は、ダウンタウンにあるバンクーバーキャンパスにお邪魔してどのようなプログラムとコースがあるのかを取材してきました。

★時代のニーズに合った最先端の知識・技術を短期間で、そしてカナディアンと一緒に学べます。
(Sooさん:Director of International Students /WLIの取材でも登場されたSooさん。こちらVCCでも生徒さんのために疾走中!)

−VCCはどのような学校ですか?
「VCCは私立の職業訓練系の専門学校です。プログラムは大まかに、ハイテク、ビジネス、ヘルスの3つに分かれていて、それぞれのプログラムの中にいくつかのコースを用意してあります。現在、バンクーバーとその郊外に合わせて6つのキャンパスを構え、生徒の90パーセント近くがカナダ人というカレッジです。」

−ヘルスプログラムの概要を教えて下さい。
「ヘルスプログラムでは、コース毎に、看護助手、訪問介護、保険の先生などになるために必要な勉強、病院事務、薬剤師アシスタントの勉強などができます。カナダは福祉の分野がアジア諸国よりも発達しているので、日本の学生さんがカナダの医療系の先進理論と実践を学ぶということは、老齢化や福祉の面の急速な変化がみられる日本にも大いにプラスになると思います。実際にこのヘルスの分野で勉強された方の中には、もちろんそれらの職業につきたい方もいらっしゃいますが、医療系で通訳・翻訳を目指していた方が、VCCのヘルスプログラムで専門用語やバックグラウンドを学んでいました。また、この他に漢方医学を学ぶコースもあります。このコースは移民を考えている方などにも興味深いものだと思います。というのも、バンクーバーでは漢方医学の需要が多いですから、VCCで学んでドクターの免許を取り、クリニックを開く、という道も開けますよね。」

−ビジネスプログラムの特徴についてお願いします。
「ビジネスの分野は特に人気のあるコースです。VCCのビジネスプログラムの殆どのコースは、コンピューターの初、中級技術が必修になっています。ビジネスの世界では、今や殆どの会社でエクセル、ワード、アクセスを使っていますし、Simply Accountingもノースアメリカでは普通になってきています。ですからこれらのアプリケーションは、ノースアメリカで就職したい人、又はインターナショナルの分野で活躍したい人は使えて当たり前というものです。また、自分の選択する専門の他にも、”ビジネスコミュニケーション”というクラスで、ビジネスレターの書き方、プレゼンテーションの仕方といったスキルも習得できるようなカリキュラムになっています。さらに、マーケティングと貿易のコースは、6週間プラスするだけでEコマースまで網羅できます。」

−ビジネスの代表的なコースを教えて下さい。
「人気のコースは、ビジネスアドミニストレーション・Eコマースマネジメント、ホスピタリティーですね。この"ビジネスアドミニストレーション・Eコマースマネジメントコース"は、ちょっと変わっていて、ただ単にマーケティングを勉強するだけではなく、コンピューター、オンライン上のマーケティングの方法を学ぶものです。例えば、他社のウエブサイトをマーケティング的に分析し、良い所悪い所を比較した上で、今度は自分でマーケティング効果があるようにウエブの構成を企画します。会社のウエブページというのは、大体社長の挨拶から始まり、会社の概要、取り扱う商品、その他という構成になっています。ですから、いかに消費者の目をひき、且つ整理されてわかりやすいウエブサイトにするか、というところを勉強します。そのため、プログラミングというところまでは学習しませんが、ウエブサイトを作ってくれる人に提出するための、”マーケティングにこだわったウエブサイトの企画書”、をパワーポイントなどで作成するわけです。」

「ホスピタリティーコースは、自分のニーズに合わせて、サーティフィケイトを12個、8個、5個とれるようになっています。American Hotel & Lodging Association (AHLA) から、飲食、ホテルマネジメント、マーケティング、コンピューターシステムなどといった分野のサーティフィケイトを授与されます。さらに、12個のサーティフィケイトをとると、専門的に学んだ、として12個の他にもサーティフィケイトが授与され、VCCからもサーティフィケイトが渡されるので、合計15個程になります。他の学校とVCCのホスピタリティーコースの違う点は、期間が短いということです。他の学校では、授業にジェネラルスタディーや英語を入れていますが、ここは専門だけを集中的に短い期間で学びます。そして、全部をとる時間がない人は、8個、5個でもいいわけです。また、プラクティカムは5週間という決められた期間、責任をもってきちんと仕事ができる、という方以外はお断りしています。プラクティカムとはいっても、会社側はスケジュールを組んでやってくれているわけです。ですから、必ず5週間は行くという約束が果たせ、英語能力が十分で、学校の成績と出席率が基準に見合っているという条件が揃って初めてプラクティカムに参加して頂きます。」

「この他にも、貿易関係が学べるコース、そして貿易+Eコマース、というものもあります。これは、先程のマーケティングのコースと似たものですが、ここでは、貿易に関する視点でウエブページの構成やデザインを考えていく、というものです。そして、特に短期の留学生の方々には嬉しい、バンクーバーのカレッジでは数少ない、ネイティブスピーカーと一緒に学べる、3ヶ月TESLコースがあります。」

−ハイテクプログラムについて教えて下さい。
「このプログラムは7つのコースに分かれていて、人気も就職率も高いウエブデザイン、コンピューターグラフィックや、ネットワーキング、プログラミング、というところが主になります。ネットワーキングコースでは、CISCO、MCASE2000、CANといった資格がとれ、プログラミングコースの内容にはPEARL、ORACLEはもちろんデータベースデザインも含まれます。また、これらネットワーキング、プログラミングコースは、理論的思考が必須ですので、そのための適性試験が入学前にあります。」


★周りがネイティブスピーカーなので英語の勉強もできて一石二鳥です。
(Ji Youngさん:生徒/コンピューターグラフィックコース専攻。)

−クラスの様子を教えて下さい。
「私はコンピューターグラフィックを専攻しています。実は、グラフィック系の知識が全くないままこのコースを取り始めました。不安もあったのですが、、”グラフィックアート&レイアウト”という2週間のクラスで、グラフィックに必要な基礎的な技術と知識を教えてもらえたので、実際のコースにもスムーズについていけて嬉しいです。VCCはとにかくインターナショナルが少なく、私のクラスには日本人の男の子と私だけです。常にネイティブスピーカーが周りにいる環境で、グラフィックデザインの勉強ができるので、すごくラッキーだと思います。やはり、生の英語の勉強も兼ねられるし、カナダ人と一緒に勉強している、ということで刺激にもなります。そしてアジアとノースアメリカのデザインの観点も違うので、その点もとても面白いと思います。」



★すぐ仕事に結びつくカリキュラムが気に入っています。
(Sallyさん:生徒 /ホスピタリティーマネジメントコース専攻。) 

−どうしてVCCを選んだのですか?
「時間があまりないので、早く専門のことを勉強して、すぐ就職をしたかったんです。VCCのホスピタリティーのコースは、3週間でひとつの科目を終了します。3週目の最後に試験を受けて、パスすればその科目のサティフィケイトをもらえます。そして、次の週からまた違う科目、というように自分で目に見えて結果が見えるし、取得したサーティフィケイトをすぐレジュメにも書ける、というところもいいですね。先生の中には、バンフホットスプリングスホテルで役職についていた人もいて、各部屋のマットレスの柔らかさや、レストランのテーブルクロスと室内の証明の調和、といった細かいけれども実用的なところまで学べる、という点も気に入っています。」


日本での就職も考えて、実践に役立つコースを選びました。
(Mihokoさん:生徒/ビジネスアドミニストレーション・Eコマース専攻。)


−なぜVCCで勉強しようと思ったのですか?
「最初はモントリオールでESLに通っていたのですが、これからは英語だけではなくて、英語+何か手に職を、という時代だと思っていました。それで、日本に帰ってからのことも考えて、需要の多いマーケティング分野を選択したのですが、VCCはやはりインターナショナルが少なく、それでいて短期間で専門をしっかり学べるという点で選びました。実際に入ってみて、クラスにはインターナショナルが私しかいません。そのおかげもあってか、英語もESL時代に比べたら格段に伸びたように思います。」

−Mihokoさんがとっている授業で一番のお気に入りは何ですか?
「マーケティングのクラスですね。例えば、セカンドバッグの2大ブランドの比較、というようなことをやりました。その時の流行で、似通ったデザインをどちらの会社でも売る時があります。それでも、需要者層のターゲットが違うので、その時の販売戦略の違い、広告の出し方、コマーシャルの出し方、などといったことをリサーチして、分析しました。このプロジェクトの時は、ブランド業界の裏側を見れたようでとてもおもしろかったです。」

−今後の予定を教えて下さい。
「1月で学校が終わるのですが、ボランティアでどこかマーケティング関係の仕事ができたら、と思っています。でも、マーケティングにこだわるとなかなか難しいと思うので、オフィスワーク系でも良いので経験を積みたいです。それから日本に帰って、今までの知識と経験を生かした職を探したいと思っています。」


★学校と授業の風景

ビジネスコースの様子
Medical Pharmacy Assistantコースの授業風景。
左写真奥に写っているのが授業で使う薬のサンプル。
貿易・輸出入コースの風景
コンピューターグラフィックデザインのクラス。
日本語カウンセラーのChristinaさん。
ホールの様子。
Student Serviceでの相談にのってくれます。
日本からの派遣の仕事依頼も!


VCCで思いっ切りカナダの学生生活を味わって下さい。
(Katrinaさん:Assistant Director/プログラムのコーディネイトなどを手がけています。)


-VCCのアピールポイントはどの点になるでしょう。
「留学生の方々にとっての一番の利点は、インターナショナルの生徒さんが少ない、ということでしょう。せっかくカナダまで来ているのに、ネィティブスピーカーと一緒に勉強をする、というチャンスを見逃す学生さんが多いですね。もちろん学校に入ってからはみんな英語ができて当たり前という状況で、専門を勉強しにきているわけですから、言語の面に関しては、ネイティブスピーカー達より一生懸命やらなければならないことは確かです。でも、ローカルの学生と一緒に勉強しながら、文化を教えてもらえる、本当のノースアメリカの勉強ができる、ローカルの学生と方を並べて勉強できる、という点は大きなメリットだと思います。他のカレッジでは、インターナショナルしかいない、という場合も多いですしね。」

−卒業生はどのような方面で活躍されていますか?
「VCCの評判はその就職率の高さが関係している、といっても不思議ではありません。日本の学生さんですと、ビジネスを勉強した方が大手の外資系の秘書になっていたり、コンピューター系では、日本では難しいとされるウェブデザイナーとして働いている方、また大学教授のアシスタント、という方もいらっしゃるんですよ。ホスピタリティーの分野では、この夏で卒業されたローカルの生徒さんが、バンクーバー有数のホテル、ホテルバンクーバーに就職されました。この分野は、ホテルの他にも、コンベンションセンター、レストランの経営マネジャー、クルーザーという就職口があります。」



<取材後記>

ここカナダの高等教育は、世界的に見ても水準が高いことは、みなさんもご存知でしょう。 そしてその殆どは、公立の学校で、4年生大学に入学することはもちろん、短期で専門知識を身につけるカレッジにおいても、高い入学基準を設けています。しかし、中にはVCCのように私立で、もう少し門戸を広く設けている学校もあります。だからといって授業の質が落ちる、というわけではなく、そこは私立だからできる柔軟な対応、と言えるでしょう。

さらに、そのような私立のカレッジというのも沢山あるのですが、ここVCCの様に、カナダ人が数多く学んでいる、という点は見逃せません。もちろん、インターナショナルの生徒向けの専門学校は沢山ありますし、そこでも十分に学べますが、本当にカナダに来てカナダ人と方を並べて勉強したい、という方にはVCCの環境はもってこい、でしょう。

そしてなんといっても、VCC卒業後の就職率の高さ、というのがポイントでしょう。日本に戻られた生徒さんが、この不況の中就職口を見つけられた、というのはそれだけVCCで吸収した経験・知識が企業採用側にアピール性があった、という裏づけなのだ、と感じました。Sooさんは日本に出張に行く時、VCC同窓会なるものがあって、そこで日本で活躍している卒業生達に会ってくるのが楽しみなんだそうですよ。

レポート Jpcanada.com取材班(saki)



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